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Tuesday, January 18, 2022

病床逼迫時に治療の有力な選択肢に…飲むコロナ治療薬・モルヌピラビル 医師が語った期待と問題点 - www.fnn.jp

病床逼迫時に治療の有力な選択肢に…飲むコロナ治療薬・モルヌピラビル 医師が語った期待と問題点
石川テレビ

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 石川県内でも感染者が急増する中、注目されているのが飲むタイプのコロナ治療薬です。この薬の登場が今後のコロナとの戦いにどんな意味を持つのか、医師に取材しました。

北医師:
「1日2回、朝と晩5日間飲むことによって、海外のデータでは重症化や入院のリスクを31%減らしたというデータがあります」

 コロナの最前線で戦う医師がその効果を語る飲むタイプのコロナ治療薬、モルヌピラビル。アメリカの製薬大手メルク社が開発し、去年12月、厚生労働省が国内初の「飲むタイプのコロナ治療薬」として特例承認しました。

 18歳以上で重症化リスクのある軽症から軽度の中等症までの患者に投与することが出来ます。

北医師:
「モルヌピラビルは、ウイルスの増殖を抑えていく事によってコロナの重症化を防いでくれると言われています」

 薬の働きはこうです。ワクチンや抗体カクテル療法は中和抗体を利用してウイルスの細胞への侵入をブロックします。

 これに対しモルヌピラビルは、細胞に侵入したウイルスの「コピーミス」を誘い、増殖を防ぎます。このため抗体を回避しやすいと言われるオミクロン株にも有効だと言われているのです。

 そしてこの薬の最大のメリットが、「飲むタイプの治療薬」だということ。

北医師:
「今回このモルヌピラビルを使えることになったおかげで、(患者は)必ずしも入院しないで、お家の方で飲んでいただく。病院からは、毎日お家の方にお電話をして患者さんの様子を確認して容体に変化がないかというのを見ながら治療ができる」

 今後、病床がひっ迫した場合に治療の有力な選択肢となりうるこの薬。しかし問題点も。

北医師:
「この薬がまだ日本全体に十分に行き渡っていないという問題点があります」

 モルヌピラビルについて、国はメルク社と160万人分の使用契約を結んでいますが、現在全国の薬局に配られたのは2万4千人分。

 北医師が勤務する金沢医療センターには現在3人分が届いていますが、まだ使用実績はないそうです。

北医師:
「これからどんどん使い出した時、本当に必要な方にこのお薬が届けられない場合もありますので」
 県内でも患者が急増している現在。有効な薬であるからこそ、国の早急な供給体制の整備が望まれます。

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からの記事と詳細 ( 病床逼迫時に治療の有力な選択肢に…飲むコロナ治療薬・モルヌピラビル 医師が語った期待と問題点 - www.fnn.jp )
https://www.fnn.jp/articles/-/301246

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