スイスの銀行 クレディ・スイス・グループのアントニオ・ホルタオソリオ新会長は、同行の「戦略的な選択肢」を徹底的に分析すると言明した。ファミリーオフィス、アルケゴス・キャピタル・マネジメントのポジション崩壊と英金融ベンチャー、グリーンシル・キャピタルの破綻という二重の打撃に見舞われ、同行への信頼は低下している。
ホルタオソリオ会長は年次株主総会で、トマス・ゴットシュタイン最高経営責任者(CEO)への支持を表明した。だが変化への意欲をほとんど隠すことはなく、最近のクレディ・スイスの失態は自身が35年間にわたる銀行業界での勤務で経験したいかなる危機よりも深刻だと語った。
30日付で前任のウルス・ローナー氏から会長職を引き継いだホルタオソリオ氏は、「必要な時間をかけてクレディ・スイスの戦略的な選択肢を徹底的に分析する。それで方向を決め、その執行を注意深く監督する」と言明した。
発言は新会長としてホルタオソリオ氏が経営に深く関わる手法をとることを明確に示している。アナリストや複数の幹部は同氏が取り得る選択肢として、投資銀行部門への資本配分削減、ウェルスマネジメントに一段と注力するための一部事業売却、買収の受け入れ、スイスの競合UBSグループとの合併を挙げている。
ゴットシュタインCEOとローナー前会長はこの株主総会で最近の不手際をそれぞれ陳謝。CEOは自らの「汚点」になったとし、事態収拾へ導いていくと約束した。総会に先立ち、同行は監査役会メンバーのアンドリアス・ゴシュリング氏がリスク委員会の委員長として再任を求めず、退任すると明らかにしていた。
クレディSのリスク委員長、年次総会前に辞任-株主が再任阻止に動く
原題:
Credit Suisse New Chairman Plans Review of Strategic Options(抜粋)
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