総合格闘技の「RIZIN.24」が27日、さいたまスーパーアリーナで行われ、メインでは“神童”那須川天心(22)が元K-1戦士の皇治(31)をスピ―ドとプロレス技のドロップキックまで繰り出す多彩なテクニックで圧倒、キックの神髄を見せつけて3-0で判定勝利した。K-1の武尊と天心というキック界の2大スターと戦った皇治は、試合後に「負けたオレが言うのもなんやけど、武尊の方が(天心より)強い」と爆弾発言。リング上で天心に武尊戦の実現を提案したという。次にボクシング転向を見据えている天心は、「キックは残り10試合以内」と断言しており、今後の天心の動きが注目を集めそうだ。
飛び膝で左目上を切り裂くもダウンシーン無し
天心は皇治に何もさせなかった。 第1ラウンドからプレッシャーをかけ、スピードの乗ったワンツーでペースをつかむと宙に舞った。飛び膝蹴りで皇治の左目上をカットさせた。 「これは当たるなと(飛び)膝蹴りを練習していた、ジャブを打つと頭を下げるクセがある。でも思った以上に頭が低くてちょっとミスった」 皇治のクセを見抜いての頭脳的な一撃である。 「1ラウンド、もっとガッと来ると思ったが、僕の圧力が強かった」 元K-1戦士の動きを封じた天心は、逆に誘いをかけて左のカウンターを狙う。それでも皇治が出てこないと見るや、次に細かいコンビネーション。胴回し蹴りまで出した。やりたい放題やって1ラウンドを終える。 「打たれ強いが、スピードも技も僕が上。相手の技も全部見えた。めちゃくちゃ誘ったんですが、こなくて、僕が試合を作っていった感じ」とは、天心の回想。 両手を広げ「効いていない」とアピールした皇治にも戸惑いがあったという。 「天心はカウンターがうまいので無駄に手を出さないで詰めていく作戦だった。でも距離を取るのもうまかった。スピードもズバ抜けていた。もっと殴りあいに持っていきたかったけど、さすがのうまさで…」 天心のスピードに圧倒され、うまく距離を作られて、元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏のボクシング指導を受けた上で練り込んでいた作戦をひとつも実行に移すことができなかった。 2ラウンドに、天心は右フックから左ボディの高速コンビネーションを仕掛けた。皇治は、そこに右フックを合わせ、天心がのけぞった。だが、9分間の戦いで、皇治の見せ場らしい見せ場はここだけ。逆に天心の左のストレートをモロに顔面に浴びてふらついた。 天心は打っては離れ、蹴っては動く。一時たりとも同じ場所にいない、”究極の触らせないキックボクシング”を展開していく。ファイナルラウンドに「残り30秒」のアナウンスがあると、ユーチューブでコラボしたプロレスリング・ノアの清宮海斗から直伝されたドロップキックを披露して場内を沸かせた。 「いろいろと考える余裕があった。試合中に相手の攻撃がみえた。誘っているのに来ない、どうしよう、じゃあ、いろいろ見せるしかない」 天心の独壇場。彼は試合終了のゴングを聞くまで芸術品とも言えるダンスを続けた。
2020-09-27 23:04:20Z
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