西武百貨店の岡崎店（愛知県岡崎市）が31日閉店し、約20年間の営業に幕を下ろした。2021年9月末には松坂屋豊田店（同県豊田市）も閉店し、愛知県東部の三河地方から百貨店が姿を消す。ネット通販や大型ショッピングモールにおされ、地方百貨店の苦境が続く。
31日午前、営業最終日の西武岡崎店の1階洋品小物売り場は、セールのハンドバッグや婦人服などを求める客で混雑した。食料品売り場をよく使う60代女性は「とても便利だったので閉店は残念」と話した。
同店はイオンモール岡崎の核テナントとして00年9月に開店。ピークの08年2月期の売上高は102億円だったが、19年2月期には84億円まで減少。近年は営業赤字が続いていた。イオンモールは秋から各フロアの大幅なリニューアルをする予定で、西武の跡地についても調整中という。
名駅地区、イセタンハウスも営業終了
ネット通販やファストファッションの台頭に加え、都市部との競争にもさらされた。JRや名鉄を使えば名古屋駅まで30分ほど。JR名古屋高島屋など商業施設が集積する名駅の勢いも打撃となっていたが、その名駅周辺もコロナ禍で経営環境は厳しい。
大名古屋ビルヂングに入る先端ファッションなどを集めた「イセタンハウス」も31日、営業を終了した。手がける三越伊勢丹ホールディングスが収益が厳しいとして撤退を決めた。ビルを運営する三菱地所は跡地に複数のテナントを誘致する方針で、「エリアや時代ニーズにあったラインアップにしていきたい」という。（近藤郷平）
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September 01, 2020 at 05:30AM
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愛知・西武岡崎店が閉店 名古屋駅前のイセタンハウスも - 朝日新聞デジタル版
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