ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が25日、所属ジムを通じ、現在の練習状況などを報告した。

新型コロナウイルスの感染拡大により、25日(日本時間26日)に米ラスベガスで予定されていたWBO王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦が延期となった。

井上は「試合延期をしっかりと受け止めているので、心境に変わりなく、来る日に向けて調整中です。現在はオーバーワークでも練習不足でもなく、スキルを落とすことなくキープしています」と報告。「今は皆がつらい状況です。1人1人の意識で守れる命が助かり、近い将来を変えます。そのために不要不急の外出を控え、人との接触を減らし、大変な状況を乗り越えましょう」と呼びかけた。

試合の実現が見えない状況が続く中、大橋会長は「状況にもよりますが、カシメロ戦を第一に考えています。しかし、この世界情勢ですので、状況の変化には対応したいと思います」とした。