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Sunday, January 26, 2020

まぶたが下がってきた……眼瞼下垂の治療の選択肢について知りたいこと(ハーパーズ バザー・オンライン) - Yahoo!ニュース

 有名タレントが1年前に行った目元の手術の後遺症が話題を集めている「眼瞼下垂(がんけんかすい)」。先天性や若年で発症するケースもあるが、眼瞼下垂は主に加齢が原因で発症する。

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 そもそもまぶたには「眼瞼挙筋」というまぶたを引き上げる筋肉が存在する。この筋肉につながっているのが「眼瞼挙筋腱膜」で、とても薄く弾性がある。これは日々のまばたきやまぶたをこする刺激で薄くなったり伸びたりして機能が低下していく。それによってまぶたが重く下がり気味になり、持ち上げにくくなるのだ。

 まぶたが重たい印象に見えるうえに、まぶたが下がることで視野が狭くなり、無意識に目を見開こうとしたり眉を持ち上げたりするため、額にシワができたり目と眉の間が広がるなどの変化も表れる。

「ほかに体調の変化も表れますね。まぶたが下がると無意識に眉やアゴを持ち上げるクセがつくので、私の場合、頭や首の後ろから肩が常に緊張状態でした。エステに行くと、首や肩が石みたいにゴリゴリだと言われたことも。さらに頭痛や不眠、人によっては鬱っぽくなるなど、さまざまな症状が表れます。不定愁訴が改善しない場合は、眼瞼下垂が原因の可能性もあると言われます」とは、自らも眼瞼下垂の手術経験があり、その経験から眼瞼下垂の取材を数多く行っている美容・医療ジャーナリストの海野由利子さんだ。

 視野が狭まるだけでなく、さまざまな問題を含むのが眼瞼下垂という疾患だ。治療は手術が基本で、眼瞼下垂と診断されれば保険適応となる。ただ問題になるのが、自分ではまぶたが以前より大きく下がっていると自覚しても、医療的には眼瞼下垂と診断されないケースもあることだ。黒目の中心から上まぶたの縁までの距離が2mm以下といった、眼瞼下垂と判断される数値の目安はあるが、まぶたの機能や視野、その人の現在のQOLなどで保険適応かどうかが判断されるケースが多いという。

「眼瞼下垂の診断・治療は、眼科と形成外科で行うことができます。一概には言えませんが、今までの取材と自分の経験上、やはり仕上がりの満足度が高いのは形成外科だと思っています。形成外科は先天性疾患や事故などで負傷した体の治療が専門で顔面の解剖学も学んでいるので、まぶたの構造・機能に詳しいドクターが多く、跡の残りにくい切開・縫合も専門です。保険治療であっても不自然でない、患者のQOLを低下させない仕上げを心がけている医師が多いと感じたことから、私は形成外科での治療を選択しました」

 まぶたというと目にかぶさっている1枚の皮膚と思いがちだが、実は薄いまぶたは何層もの構造を持つ。その中に、まぶたを持ち上げる眼瞼挙筋や、薄くて繊細な挙筋腱膜が存在している。その構造を熟知しているドクターだと仕上がりはとても自然になる、と海野さんは言う。

「治療前よりも美しく仕上げるというのは自由診療の領域になるので、保険診療ではこの要望自体は認められません。ですが、診察の際に、“眼瞼下垂になる前の目元に戻りたい”という言い方はありだと思います。機能が低下する前の状態に戻すというのは治療領域なので、そうオーダーしてみるといいでしょう」

 では、実際にどんな手術があるのだろうか。もっとも一般的なのは、まぶたの皮膚を切開して眼瞼挙筋の腱膜のゆるみをなくして縫合固定する「挙筋腱膜縫着術」だ。海野さんはこの手術を行った。1週間は目元が腫れていたためサングラス生活だったが、意外と周囲には気付かれなかったという。

 ほかに、まぶたや眉下の皮膚のたるみを切除縫合して持ち上げる「眼瞼余剰皮膚切除術」もある。これは挙筋腱膜に原因がある場合は根本的な治療にはならないが、皮膚の下垂の改善になり、顔立ちが大きく変わる心配も少ない。まぶたの状態によっては、この2つの手術を組み合わせることもあるという。

「二重手術で使われる、皮膚を縫い合わせるだけの埋没式重瞼術を眼瞼下垂の治療として行う例もあります。術後の腫れや顔の変化を恐れてメスを使わない術法を選択する方も多いですが、機能の改善や仕上がりに不満が残る可能性もあるので、2~3カ所でカウンセリングを受け、納得できる術法か、医師が信頼できるかなどを判断すると良いと思います」

Text: Manabi Ito From Harper's BAZAAR January / February 2020

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