ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が、ビッグネームを迎え撃つ具体的な時期が浮上した。KO率8割を誇った同級8位のスティーブン・バトラー(カナダ)を5回TKO撃破し、初防衛に成功。一夜明けた24日、所属ジムの本田明彦会長が次戦のタイミングを明かした。

年明けから始まる次戦の交渉先はWBAスーパー、WBCフランチャイズ王者アルバレス(メキシコ)、IBF王者ゴロフキン(カザフスタン)の2人に限定すると強調。「向こうのオファーを期限を区切らず待つ」とした上で「アルバレスなら5月、ゴロフキンなら6月の試合になる」と具体的な時期を提示した。

もともとアルバレスは来年5月、保持するWBAスーパーミドル級王座の防衛戦に臨むと言われていた。またゴロフキンは同2月に初防衛戦を計画中。両王者と契約するDAZNの意向もある。同日、都内で一夜明けて会見に臨んだ村田は「最高が大事なのではなく、最善が大事だと思います。次も最善の試合を組んでくれると思いますので、それをこなしたい」と自然体で朗報を待つ姿勢をみせていた。【藤中栄二】