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Friday, June 28, 2024

【詳細】陸上 田中希実 1500mでも 豊田兼は400mハードルで五輪 | NHK - nhk.or.jp

【詳細】陸上 田中希実 1500mでも 豊田兼は400mハードルで五輪 | NHK - nhk.or.jp

田中希実選手は「負けてもいいから挑戦したい」と話すほど強い覚悟で臨んだレースで、3年前の東京オリンピックでマークしたみずからの日本記録に迫る圧倒的な走りを見せました。

田中選手は東京オリンピックの女子1500メートルで3分59秒19の日本記録をマークし、この種目で日本選手初となる入賞を果たしましたが、その後は記録を更新できず、世界選手権では、おととし、去年と続けて決勝に進めませんでした。5000メートルではすでに内定を決めた一方で、1500メートルで思うような走りができていない現状に大会前日の会見では「集団にのまれたり、ただぶらさがっているだけになったりしていて、主導権を握れていない」とふがいなさを口にしました。

こうした中で迎えた今大会では27日の予選後「覚悟を持って攻めのレースをしたい」とか「負けてもいいから自分の中で挑戦したい」などと強いことばを繰り返して、パリオリンピックへの出場権がかかる決勝に向けて決意をにじませ、決勝はそのことばをスタート直後から体現しました。

ペースメーカーの設定タイムは1周400メートルが64秒。このペースで走れば4分ちょうどで、自身が持つ日本記録に迫るハイペースでした。田中選手は日本選手では唯一、スタート直後からペースメーカーとともに抜け出し、ほかの選手たちをあっという間に引き離す積極的な走りを見せました。1周目は63秒とペースメーカーの設定より早いタイムで入ると、2周目は64秒、3周目は65秒と安定したペースを刻んでいきました。ラスト1周は独走となりましたが、世界での勝負を見据えて磨いてきたスパートでペースを落とすことなく、走りきって、みずからの日本記録に2秒余りに迫る4分1秒44の好タイムでパリオリンピックの出場権をつかみ取りました。

それでもレース後は「4分を切っておきたかったので、4分1秒台をどう感じればいいかと思う自分もいる。東京オリンピックの時の3分台がなければ、もっと喜んでいたかもしれない」と田中選手らしく、現状に満足していませんでした。

今大会、3種目に出場する予定の田中選手は、29日はわずか3時間のうちに800メートルの予選と5000メートルの決勝のレースを走ります。さらなる成長を見据える田中選手の挑戦から目が離せません。

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2024-06-28 14:23:34Z
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