パリ五輪の出場者60人が決まる、女子ゴルフの24日付最新世界ランキングが発表され、日本勢トップの10位に名を連ねた笹生優花と、同2番手の19位に浮上した山下美夢有の2人が、正式にパリ五輪の出場権を獲得した。

3週間前の全米女子オープンで2度目の優勝を飾った笹生は、早々と代表入りを確実にしていた。各国・地域から原則2人が出場権を得るが(世界ランキング15位以内に3人以上いる国は最大4人まで出場可能)、2番手を前週まで20位の古江彩佳、21位の畑岡奈紗、22位の山下が争っていた。山下は23日(日本時間24日)まで行われた、ランキングに関わるポイントが最も高いメジャーの全米女子プロ選手権で、日本勢最高の2位となり、逆転で切符をつかんだ。笹生は母の母国フィリピン代表で出場した21年東京五輪に続き2度目、山下は初の五輪出場となる。

日本勢3番手以下のランキングは、古江の20位、畑岡の24位、岩井明愛の37位と続く。国内女子ツアーのアース・モンダミン・カップで通算11勝目を挙げた小祝さくらは、前週日本勢7番手の45位から、同6番手の40位に順位を上げ、竹田麗央の44位が続く。

全米女子プロ選手権で、ともに日本勢2番手の7位に入った渋野日向子と西郷真央は、大きく順位を上げた。前週は日本勢11番手の62位だった渋野は、8番手の49位、10番手の61位だった西郷は、同9番手の51位に、それぞれジャンプアップした。

上位の1位ネリー・コルダ、2位リリア・ブ(ともに米国)は前週と変わらなかった。全米女子プロ選手権で2位となった高真栄(韓国)が、前週7位から3位に上がった。前週3位だった殷若寧(中国)は、4位となった。全米女子プロ選手権でメジャー初優勝を果たした梁熙英(韓国)は、前週の25位から5位に浮上。前週までは韓国勢3人目で圏外だった五輪代表に、もともと15位以内にいた2人とともに滑り込みで出場権を獲得した。