日本相撲協会は、後輩力士への暴力行為により、幕内北青鵬に引退勧告処分を下した。後輩力士への日常的な暴力行為が問題視された北青鵬は22日に引退届を提出。理事会は受理した。

◆北青鵬に対する協会処分理由発表事項

・2022年名古屋場所中に宿舎で行われた。Bに対して顔面への平手打ち、突き飛ばしなど複数回の暴行により肘にけがを負わせた。また、AとBに対してほうきの柄で臀部(でんぶ)を1回打った。

・22年10月に宮城野部屋で行われた。Aにまわしでつくった丸太状の棒で臀部(でんぶ)を1回打つ暴行を行った。

・23年九州場所中に宿舎で行われた。A所有の財布に瞬間接着剤を塗布して損壊させ、Bの右手指に瞬間接着剤を塗布する暴行を行った。

・22年8月ごろ以降に宮城野部屋または地方場所の宿舎などで行われた。AとBに対して<1>、<2>を週2~3回程度の頻度で繰り返した(<1>=顔面、背中および睾丸(こうがん)への平手打ちなど、<2>=ほうきの柄またはまわしでつくった丸太状の棒で臀部(でんぶ)を打つ、殺虫剤スプレーに点火してバーナー状にした炎を体に近づける)

・Aの両親から模範を示すように注意を受けたが、24年初場所中にはロールスロイスで場所入りするなど、まったく反省の態度が認められなかった。(原文ママ。A、Bは被害者力士)