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Wednesday, December 27, 2023

【独占取材】井上尚弥の揺るがぬ信念「勝ちに徹する気持ちじゃないと」父が語る初試合 - テレビ朝日

【独占取材】井上尚弥の揺るがぬ信念「勝ちに徹する気持ちじゃないと」父が語る初試合 - テレビ朝日

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井上尚弥選手(30)は世界チャンピオンになってから10年間無敗。独占取材からモンスターの強さに迫ります。

■2階級4団体統一 史上2人目

27日、歴史的一戦に勝利した井上尚弥選手の一夜明け会見。

井上選手
「一番強い井上尚弥を見せたい。(今の自分の点数は)70点、まだ30点の伸び代はある」

ボクシング史上、わずか2人しか成し遂げたことのない2階級での4団体統一。

井上選手
「倒すためのフルパンチで打ったパンチなんで」

井上選手が、強さの果てに見る景色とは。

■スーパーバンタム級…4階級目となる挑戦

令和5年は、井上選手にとって特別な年になりました。

井上選手
「4団体のベルトを返上することをご報告いたします」

およそ5年をかけて手に入れた、バンタム級主要4団体すべてのベルトを返上し、階級を上げることを宣言しました。

ライトフライ級でデビューした井上選手にとって、スーパーバンタム級は4階級目となる挑戦でした。

初戦の相手はスティーブン・フルトン選手(29)。スーパーバンタム級でデビューし、9年間、無敗を貫く絶対王者です。

5年ぶりのチャレンジャー。結末は、8ラウンド1分14秒でTKO勝ち。階級の壁を圧倒的な力で乗り越えてみせたモンスターの姿に、世界が震えました。

■フルトン戦から2カ月 絶対王者としての風格に

フルトン戦から2カ月、公の場に姿を現した井上選手。その身にまとっていたのは絶対王者としての風格でした。

井上選手
「スーパーバンタムで当たるであろう壁に当たらなかった。フェザーにあげたいっていうフルトンに、あの勝ち方ができた。そこに苦戦して、なんとなく勝ち切ったというのであれば、もっと成長させたいとかあったと思う。まだまだ底が見えず」

井上選手は、どこまで強くなるのでしょうか。

井上選手
「(Q.プロでやり始めた時、今の自分は想像できたか?)1ミリもしていないですよ。デビューした時、スーパーバンタムなんて全く考えていなかった」
「(Q.今の自分が(ボクシングを始めた)小学1年生の自分に声をかけるなら)そのまま頑張れって言います。大丈夫だ、そのまま頑張れって」

■トレーナーの父が語る「井上尚弥の姿」

チャンピオンにとって神聖な場所があります。(神奈川県・座間市)

井上選手の父であり、トレーナーである真吾さんに案内されたのは、生まれ育った自宅の離れにある練習場です。

真吾さん
「ジムで練習できればいいんですけど、できない時に、自宅から近いじゃないですか。最近も合間で、ここで練習していますよ。減ってはいますけど」

父が自ら仕事場を改装し、ボクシングに最優先で向き合える環境を作りました。

真吾さん
「『ボクシングやりたいんだけど教えてよ』みたいな感じで。常に自分が練習で鍛えているのを見ていた。その時に言ってきた」

井上選手は小学1年生の時にボクシングと出会いました。アマチュアボクサーだった父の背中を追い掛けました。

そんな父の目に焼きつく一戦は、小学6年生で臨んだ人生初の試合です。

真吾さん
「めちゃくちゃ緊張しているんですよ、初めての試合なので。ただカーンってゴングが鳴った時に、距離の取り方がダントツなんですよ。相手の子が倒れちゃったんですけど。その時に大げさに言うと、頭2つ3つ抜けてると感じました」

■“揺るがぬ信念”「勝ちに徹する気持ちじゃないと」

こうして始まった井上選手の旅。

プロデビュー後は、当時、日本史上最速となる6戦で世界王者を奪取。※2014年エルナンデス戦 6ラウンドTKO勝ち

以来10年間、4階級を股に20試合、無敗のまま積み上げた世界戦でのKOは18。※タパレス戦前

タパレス戦を前に行った単独インタビュー。撮影現場は、これまでにない緊張感に包まれていました。

井上選手
「今もう30歳になって、残されたキャリアも数えるくらいになってきている。ここに来て、1つ1つの試合が、どんな意味合いを持って、その試合に勝てば、次どんなステージがあるのかってところも、前とは状況が変わってきている」

階級の壁を越え、ビッグマッチを成功させてきたモンスター。

井上選手
「この間のフルトン戦は、試合をしながらどう動こうとか考えながらできた。キャリアを積んできて、練習でしてきたものが出せる感覚になってきたな。ようやく掴めてきたなって」

勝者に光が当たる一方、一度の負けが人生を一変させる、ボクシングという過酷なスポーツ。だからこそ、井上選手には揺るがぬ信念があります。

井上選手
「ボクシングって1対1の戦いで、どっちが強いか弱いか、そこの一択だ。だからこそ自分の強さを追求していける。1つの負けがデカいボクシングにおいては、自分自身が勝ちに徹するような気持ちじゃないと、ここまで登りつめられない」

■井上選手「ボクシングをより好きになってる」

そして26日、世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦で、マーロン・タパレス選手と対戦した井上選手。4ラウンドでダウンを奪いましたが、一筋縄ではいきませんでした。

この試合、井上選手の右を徹底的に対策してきたタパレス選手は腕をL字に組み、オープンスタンスに。井上選手の右が届かない距離でガードを固めます。

そんな中でも井上選手は、スピードを生かしたコンビネーションで、相手の体力を削っていきます。

井上選手
「やっぱりでもスピードですかね。当てづらい相手に当てていくにはスピードが必要」
「一瞬一瞬で、何が一番適しているのかを選択しながら戦っていた。あの瞬間瞬間、あれがベストな対応」

迎えた10ラウンド。ついにL字ガードを解いたタパレス選手。すると、井上選手は右ストレートを放ちます。

井上選手
「(Q.10ラウンドの右ストレートは意識していた?)倒すためのフルパンチで打った」

最強の者のみが歩み続けることを許される旅路。モンスターに聞きました。

井上選手
「(Q.ボクシングとは、どういう存在)始めたのが小学1年生で。ボクシングに対する熱や愛は強くなっている。ボクシングをより好きになってる」

(「報道ステーション」2023年12月27日放送分より)

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2023-12-28 06:29:00Z
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