クソボールやろ! 阪神岡田彰布監督(65)が審判団にキレた。初回の3失点が響き、最下位中日に敗れ、2連敗。試合後、指揮官はストライク判定に不満をあらわにし、リクエストで3度も判定が覆った審判のジャッジにも疑問を投げかけた。ゴールデン・ウイーク恒例の「こどもまつり」が始まった甲子園で、後味の悪い敗戦だった。

岡田監督はイラ立ちを隠せなかった。最下位中日に痛い敗戦。試合後の会見で、自ら怒りの口調で切り出した。

「後ろで、モニターとか見とった? あれストライクか。クソボールやろ。ええーちょっと、あまりにひどいよな、なあ。ノイジーのもおまえ。初球とかな、まだカウントのときはええけど、最後なんかあんなもん、クソボールちゃうの? 小野寺の。あんなもんおまえのう、ファンの人も見てるんやからのう」

8回にはノイジーが外角スライダー、9回には小野寺が外角高め157キロ直球をストライクとコールされ、見逃し三振を喫した。2つのストライク判定に、指揮官は首をかしげた。報道陣が佐藤輝の質問を振ると「今、その話をしてない。急に何を佐藤輝を…」と吐き捨てるように言った。審判への怒りが収まらなかった。

矛先は一塁の判定にも向いた。4回の守備の村松の二ゴロなどクロスプレーで両軍から3度のリクエストがあり、3度とも判定が覆った。「そら当たり前やんか。今なんかな、センターからの映像とかいっぱいそうなってるからなあ。これはお前、テレビとか見てる人もなあ、そう感じるよなあ。なんかちょっとなあ、後味悪いよなあ」。審判もプロである以上、適切なジャッジを求めた。

試合もフラストレーションのたまる展開だった。初回に青柳が3点を失い、打線は1点止まり。中日先発福谷には2戦連続で7回途中1失点と封じ込まれた。「2回目やけど、打てんかったわ。そら今度はやり返さなあかんけど」と嘆いた。首位DeNAも敗れ3ゲーム差は変わらず2位。長いシーズン勝つ時も負ける時もあるが、審判にもチクリとクギを刺し、より高いレベルでの戦いを求めた。【石橋隆雄】

【関連記事】阪神ニュース一覧