セビージャとエスパニョールが声明を発表 [写真]=Getty Images
セビージャとエスパニョールは20日、スペインサッカー界に激震が走ったバルセロナの『(通称)ネグレイラ事件』について、声明を発表した。
事の発端となっているのは、今月15日にスペインメディア『Cadena SER』によって報じられたバルセロナの贈収賄疑惑。翌16日にスペイン紙『エル・ムンド』や同『エル・パイス』などが取り上げた内容によると、バルセロナが、2001年から2018年にかけて、スペインサッカー連盟(RFEF)審判技術委員長のホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ元副会長が所有する会社『Dasnil 95』に対し、総額665万9488ユーロ(約9億5363万円)を支払っていたとのこと。なお現状は、同クラブが審判を買収していたことを直接的に結びつける証拠等は出てきておらず、あくまでも疑惑がかけられている状況だ。
そんな中でセビージャは20日、クラブ公式サイトにて『ネグレイラ事件』に関する声明を発表した。
「通称『ネグレイラ事件』のニュースが世論を騒がせてから数日、セビージャFCはメディアを通じて日に日に明らかになる情報に懸念と憤りを表明します。何が起きたのか、誰に責任があるのかを明白にするために、この問題の真相究明が必要不可欠です」
「これまでに明らかになった事実の深刻さは、スペインサッカーの公平性に疑問を投げかけるもです。セビージャFCは、スペインサッカーを代表する機関であるラ・リーガと、またスペインにおける審判団を統括する機関であるRFEFに対して、調査終了後に起こり得るすべての法的手続きを促進し、かつそれらに関与することを公に要請します」
「最後に、セビージャFCの願いとしては、クラブや組織の枠組みを超えて、すべてのチームのファンは尊重されるべきであるということです。我々が参加する大会に対して、懐疑的な目が向けられないように必要な環境を提供することは、リーグ側の責任であります」
また同日、エスパニョールもクラブ公式サイトにて『ネグレイラ事件』関する声明を発表している。
「RCDエスパニョールは、通称『ネグレイラ事件』に関する多くの情報に対して、警鐘を鳴らしています。調査段階であるにも関わらず、公表された内容は我が国の大会、それらに参加しているクラブおよび団体に非常に深刻な影響を与えるものです。真相を明らかにし、必要に応じて国内および国際レベルで、それ相応の責任を追及する必要があります」
「RCDエスパニョールは、常に法律と定められたプロセスの徹底的な遵守を提唱しています。この観点に則り、我々は、管轄の団体や組織が迅速かつ模範的に、スペインサッカーの評判に疑問を呈するこの問題に対処することを強く要請します」
「先日、私たちのクラブは、このクラブに直接的に与えられた損害以上に、スペインリーグの正常な機能を危険にさらす可能性を孕んだ異質の決議の影響を受けました(※)。その時と同様に、ファンの皆様が求め、それに相応しい敬意をもって、RCDエスパニョールは他クラブや組織に対して、この国のサッカーの正常化と名声を守るために一歩を踏み出すことを、ここに誓います」
※昨年末に行ったバルセロナに所属するFWロベルト・レヴァンドフスキの出場停止処分をめぐる騒動
ラ・リーガのクラブとして、先陣を切って今回の騒動に対する声明を発表した両クラブ。ラ・リーガの公平性を大きく揺るがしかねないスキャンダルだが、今後はどのような進展を見せていくのだろうか。
2023-02-21 05:05:14Z
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