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Thursday, January 26, 2023

WBC日本代表30人発表【全選手紹介】日系選手ヌートバーも選出 - nhk.or.jp

WBC日本代表30人発表【全選手紹介】日系選手ヌートバーも選出 - nhk.or.jp

ことし3月に開幕するWBC=ワールド・ベースボール・クラシックに臨む野球の日本代表のすべてのメンバーが26日発表され、日系選手として初の代表入りとなる大リーグ、カーディナルスのラーズ・ヌートバー選手など新たに18人が選ばれました。これで、今月6日に発表された12人とあわせて30人の代表メンバーが出そろいました。

【ページ下部で全30選手のプロフィールや談話などを紹介しています】

日本代表の栗山英樹監督は、26日午後2時から都内で会見を開きすべての代表メンバーを発表しました。

この中で新たに18人のメンバーが発表され、このうち日系選手として初めてWBCの日本代表に選ばれた大リーグ、カーディナルスのヌートバー選手はアメリカ人の父親と日本人の母親の間に生まれたアメリカ出身の25歳で、強肩と長打力、そして選球眼が持ち味の外野手です。

このほか今シーズンからレッドソックスでプレーする吉田正尚選手やおととしの東京オリンピックでMVP=最優秀選手に選ばれ日本の金メダル獲得に大きく貢献したヤクルトの山田哲人選手やオリンピックで抑えを務めた広島の栗林良吏投手などが名を連ねました。

日本代表は今後は来月17日から宮崎市で強化合宿を行って調整を進め、3月9日に東京ドームで行われるWBCの1次ラウンドの初戦に備えます。

目標は「世界一、それだけです」

日本代表の栗山監督は記者会見で、大会の目標について「世界一、それだけです」と決意を述べました。そしてラーズ・ヌートバー選手を選んだ理由について「肩の強さやがむしゃらさ、1球1球プレーする姿、学び続ける姿勢を持っている。皆さんが思っているような活躍をしてくれると信じている」と話しました。

そのうえで大リーグの選手に期待することについて「経験の広さがチームに必要で、選手にもお願いをして決断をしてもらっている。チームが勝つために必要なことをしてくれると思う」と期待を寄せました。また「世界一になることを考えてメンバーを選んだ。初戦から決勝までの7試合、すべてが大事になるので1つ1つ1球1球に全力を尽くしたい」と話していました。

さらに、30人の代表メンバーのうち、ピッチャーを15人選んだ意図については「ピッチャーを中心に我慢して守りきっていくのが日本の野球。そう戦うと決めたので、交代するピッチャーが足りなくなるということは許されないと考えた」と話していました。

日本代表 30選手一覧

※カッコ内数字は背番号 年齢は26日現在
投手=15人
【11】ダルビッシュ有(36歳・パドレス)右投右打
【12】戸郷翔征(22歳・巨人)右投右打
【13】松井裕樹(27歳・楽天)左投左打
【14】佐々木朗希(21歳・ロッテ)右投右打
【15】大勢(23歳・巨人)右投右打
【16】大谷翔平(28歳・エンジェルス)右投左打
【17】伊藤大海(25歳・日本ハム)右投左打
【18】山本由伸(24歳・オリックス)右投右打
【20】栗林良吏(26歳・広島)右投右打
【21】今永昇太(29歳・DeNA)左投左打
【22】湯浅京己(23歳・阪神)右投右打
【26】宇田川優希(24歳・オリックス)右投右打
【28】高橋宏斗(20歳・中日)右投右打
【29】宮城大弥(21歳・オリックス)左投左打
【47】高橋奎二(25歳・ヤクルト)左投左打
捕手=3人
【10】甲斐拓也(30歳・ソフトバンク)右投右打
【24】大城卓三(29歳・巨人)右投左打
【27】中村悠平(32歳・ヤクルト)右投右打
内野手=7人
【1】 山田哲人(30歳・ヤクルト)右投右打
【2】 源田壮亮(29歳・西武)右投左打
【3】 牧 秀悟(24歳・DeNA) 右投右打
【7】 中野拓夢(26歳・阪神)右投左打
【25】岡本和真(26歳・巨人)右投右打
【33】山川穂高(31歳・西武)右投右打
【55】村上宗隆(22歳・ヤクルト)右投左打
外野手=5人
【8】 近藤健介(29歳・ソフトバンク)右投左打
【9】 周東佑京(26歳・ソフトバンク)右投左打
【23】ラーズ・ヌートバー(25歳・カーディナルス)右投左打
【34】吉田正尚(29歳・レッドソックス)右投左打
【51】鈴木誠也(28歳・カブス)右投右打

各選手プロフィール 《更新中》

※成績は2022年シーズンのものです

■投手■

【11】ダルビッシュ有(パドレス)

[30試合 16勝8敗 奪三振197 防御率3.10]
日本ハムで5年連続で防御率1点台をマークするなどエースとして活躍し、7年間で93勝38敗という圧倒的な成績を残して2012年に大リーグのレンジャーズに移籍しました。2014年まで3年連続でふた桁勝利をあげましたが、大リーグ4年目の2015年に右ひじのじん帯を修復する「トミー・ジョン手術」を受けて1年2か月にわたって離脱。ドジャースを経てカブスに移籍した2018年にも右ひじの内視鏡手術を受けるなどけがに苦しみました。しかし、新型コロナの影響で短縮シーズンとなった2020年に多彩な変化球を操って日本選手で初めて最多勝のタイトルを獲得して復活を遂げ、昨シーズンは大リーグでの自己最多に並ぶ16勝をあげました。

【12】戸郷翔征(巨人)

[25試合 12勝8敗 奪三振154 防御率2.62]
2019年にドラフト6位で入団した右ピッチャーです。150キロを超えるストレートと落差の大きいフォークボールが持ち味でプロ2年目と3年目に9勝を挙げるなど早くから頭角を現しました。昨シーズンは課題だったコントロールが向上しシーズンを通して安定したピッチングを見せて自身初のタイトルとなる最多奪三振を獲得したほか自己最多の12勝をマークしました。去年の11月に初めて日本代表に選ばれて、オーストラリアとの強化試合で2人目として登板すると4回無失点の好投を見せました。

【13】松井裕樹(楽天)

[53試合 1勝3敗 32S 7H 奪三振83 防御率1.92]
力強いストレートとキレのある変化球が魅力の左ピッチャーです。神奈川の桐光学園時代に甲子園で活躍すると、2013年のドラフト会議で5球団競合の末、楽天が交渉権を獲得しました。プロ2年目の2015年からは抑えに転向し、その年に球団記録となる33セーブを達成。その後、先発に転向した年もありましたが2018年に通算100セーブ、2021年に通算150セーブをいずれもプロ野球史上最年少で達成しています。また、プロ9年間で年間30セーブ以上を5回達成するなど楽天の抑えとして安定した活躍を続けてきました。WBCには前回・2017年の大会にチーム最年少で出場して1次ラウンドと2次ラウンドであわせて3試合にいずれもリリーフとして登板し、2回と3分の2イニングを投げて、失点なしと好投しています。

【14】佐々木朗希(ロッテ)

[20試合 9勝4敗 奪三振173 防御率2.02]
身長1メートル90センチの右投げで、18歳以下の日本代表候補の紅白戦で最速163キロを計測するなど、大船渡高校時代から“令和の怪物”と呼ばれ大きな注目を集めてきました。2019年にドラフト1位でロッテに入団すると、1年目は体作りを優先し2軍でも登板はありませんでしたが、2年目は5月にプロ初勝利をあげ、シーズン後半は先発ローテーション入りを果たしました。3年目の昨シーズンは最初の登板で自己最速となる164キロをマークすると、4月10日のオリックス戦で160キロを超える速球と落差のあるフォークボールなどで1人のランナーも許さず9回を投げきり、28年ぶり16人目となる完全試合を史上最年少、20歳5か月で達成しました。シーズン後半は疲労と指のまめの影響で登板が減りましたが、20試合に登板し9勝4敗、防御率2.02の成績を残しました。

【15】大勢(巨人)

[57試合 1勝3敗 37S 8H 奪三振60 防御率2.05]
ドラフト1位で入団すると昨シーズンはルーキーながら開幕から抑えを任されました。最速159キロの力強いストレートが魅力で57試合に登板し、防御率2.05、37セーブを挙げて、プロ野球の新人最多セーブ記録に並び、セ・リーグの新人王に輝きました。

【16】大谷翔平(エンジェルス)

[投:28試合 15勝9敗 219奪三振 防御率2.33]
[打:157試合 打率.273 34本 95打点 11盗塁]
日本ハムで栗山監督のもと、プロでは異例の投手と野手の「二刀流」選手として育てられました。2年目の2014年のシーズンにプロ野球史上初めて「ふた桁勝利、ふた桁ホームラン」を達成し、翌年には最多勝や最優秀防御率などのタイトルを獲得、2016年には当時プロ野球最速となる165キロをマークして史上初めて投手と指名打者の2部門でベストナインに選ばれました。2018年に大リーグ、エンジェルスに移籍して1年目に新人王に輝き、2021年には投手として9勝、打者としてホームラン46本、100打点と歴史的な活躍を見せてシーズンMVPに満票で選出されました。昨シーズンもベーブ・ルース以来、104年ぶりの「ふた桁勝利、ふた桁ホームラン」を達成し、1901年以降では初めて同じシーズンで規定打席と規定投球回に達するなど、ほかに類を見ない二刀流の活躍で大リーグのスター選手の1人となっています。日本代表では2015年のプレミア12で投手に専念して2試合に先発し合わせて13回を無失点に抑えて大会のベストナインに選ばれました。WBCは2017年の前回大会は足首のけがの影響で出場を辞退していて、今大会が初めての出場です。

【17】伊藤大海(日本ハム)

[26試合 10勝9敗 奪三振112 防御率2.95]
2021年に当時の苫小牧駒沢大、現在の北洋大学からドラフト1位で入団した右ピッチャーです。伊藤投手は150キロを超えるストレートと縦と横に変化させるスライダーを中心とした多彩な変化球が持ち味で、プロ1年目から先発ローテーションに入り、23試合の登板で10勝9敗、防御率2.90の好成績を残しました。昨シーズンは主に先発として26試合の登板で10勝9敗、防御率2.95をマークし、ルーキーから2年連続でふた桁勝利をあげました。日本代表としてはおととしの東京オリンピックで中継ぎとして、決勝のアメリカ戦など3試合に登板し、5イニングを無失点と好投して金メダル獲得に貢献しました。
(伊藤投手コメント)
「WBCのメンバーになるために準備をしていたので、栗山監督から声をかけてもらい大変うれしく、光栄に思います。小さい時から目指していた大会なので、世界一になるために、チームの力になりたい。どんな場面でも投げられる万能な投手、プルペンにいて使い勝手のいい投手になれたらと思います。すごいメンバーが集まりますが気持ちだけは負けないように自分らしさ全開で戦っていきます」と球団を通じてコメントしています。

【18】山本由伸(オリックス)

[26試合 15勝5敗 奪三振205 防御率1.68]
2017年にドラフト4位で入団した右ピッチャーです。プロ3年目の2019年に防御率1.95で最優秀防御率、2020年に149個の三振を奪って最多奪三振のタイトルを獲得しました。おととしは18勝5敗で最多勝をはじめとした先発投手のタイトル4つを獲得したほか最も活躍した先発完投型のピッチャーに贈られる「沢村賞」を受賞しました。プロ6年目の昨シーズンは自身初となるノーヒットノーランを達成するなどシーズンを通して圧倒的なピッチングを見せ15勝5敗で史上初めて2年連続で先発投手のタイトル4つを獲得し「沢村賞」にも2年連続で輝きました。日本代表としてはプレミア12のほか、東京オリンピックでも主力として金メダル獲得に大きく貢献しています。

【20】栗林良吏(広島)

[48試合 0勝2敗 31S 6H 奪三振59 防御率1.49]
2021年に社会人のトヨタ自動車からドラフト1位で入団した右ピッチャーです。150キロを超えるストレートとフォークボールなどキレのある変化球が持ち味で、1年目からいきなり抑えで起用されて防御率0.86、プロ野球の新人最多セーブ記録に並ぶ37セーブをあげ、セ・リーグの新人王に輝きました。2年目の昨シーズンもホームランを1本も許さない安定したピッチングを披露して31セーブ、防御率1.49の好成績で、2年連続で30セーブ以上をマークしています。日本代表では、おととしの東京オリンピックに出場して抑えとして5試合すべてに登板し2勝3セーブをあげて、日本の金メダル獲得に大きく貢献しました。
(栗林投手)
「日本代表に選ばれたからにはチームの世界一に貢献したいしそのために今までより早く調整してきたので準備を続けたい。不安な気持ちもあるが、自信を持って投げないとすぐにやられてしまうと思うので自信だけは持ってマウンドに上がりたい」と意気込みを語りました。栗林投手はおととしの東京オリンピックで日本代表の抑えとして金メダルを獲得していて「優勝を決めて全員がマウンドに集まってくるのは、最後を締めるピッチャーしか味わえないことで忘れられない光景だ。抑えで投げたい気持ちはあるが、代表にはほかにもいいピッチャーがいるので与えられた場所で投げられればいいと思う」と話していました。

【21】今永昇太(DeNA)

[21試合 11勝4敗 奪三振132 防御率2.26]
2016年に駒沢大からドラフト1位で入団した左ピッチャーです。150キロを超えるストレートとキレのある変化球を武器に2年目に11勝、4年目に自己最多の13勝を挙げるなど、投手陣の柱としてチームを引っ張りました。昨シーズンはセ・リーグ3位タイの11勝、防御率も3位の2.26と安定した成績を残したほか、6月に日本ハムとの試合でノーヒットノーランを達成、8月には5勝0敗、防御率1.25のピッチングをみせ、月間MVPを受賞するなど、チームの2位躍進に大きく貢献しました。

【22】湯浅京己(阪神)

[59試合 2勝3敗 43H 奪三振67 防御率1.09]
2019年に独立リーグの富山GRNサンダーバーズからドラフト6位で入団した右投げのピッチャーです。入団後は度重なるけがに悩まされ、おととしのシーズンまで1軍での登板数はわずかに3試合でしたが、4年目の昨シーズンは150キロを超えるストレートと鋭く落ちるフォークボールを持ち味に主に8回を投げるセットアッパーに定着しました。チームトップの59試合に登板した湯浅投手は防御率1.09、45ホールドポイントをマークし、最優秀中継ぎのタイトルを獲得しています。去年11月の日本代表の強化試合ではあわせて2回を投げて無失点に抑えました。
(湯浅投手)
「大変光栄だ。しっかりと感謝と覚悟を持って臨みたい」と話しました。また背番号は、阪神OBの藤川球児さんが2009年のWBCでつけていた22番を自ら選んだということで「中継ぎをやっているからには追いつき超えていかなければいけない背中だと思っているので、自分の覚悟の意味を含めて22番を選んだ」と話していました。その上で「見ていてわくわくさせられるようなピッチングをしたいし自分の持っている力を全力で出せるようにしっかり準備して臨みたい」と意気込んでいました。

【26】宇田川優希(オリックス)

[19試合 2勝1敗 3H 奪三振32 防御率0.81]
おととし育成ドラフト3位で入団しました。去年7月に支配下選手に登録されると150キロ台後半のストレートと落差の大きいフォークボールを武器に、少ないリードを守りきるチームの勝ちパターンの一角としてリリーフで19試合に登板し防御率0.81と好成績をマークしました。さらに日本シリーズでは4試合に登板し打者24人をヒット2本、無失点に抑えオリックスの26年ぶりの日本一に大きく貢献しました。
(宇田川投手コメント)
「メンバーに選んでもらい本当に驚いたしとてもうれしく思う。トップチームはすごくレベルの高いところだと思うが自分の持ち味であるストレートとフォークボールで勝負していけるようしっかりと準備をしてチームの勝利に貢献できるように頑張りたい」と球団を通じてコメントを出しました。

【28】高橋宏斗(中日)

[19試合 6勝7敗 奪三振134 防御率2.47]
おととし中京大中京高校からドラフト1位で入団した右ピッチャーです。最速158キロのストレートと鋭く落ちるスプリットが持ち味です。1年目は1軍での登板がありませんでしたが、2年目の昨シーズンは4月にプロ初勝利をあげると19試合すべてに先発して6勝7敗、防御率2.47の成績を残しました。また規定投球回数に達しませんでしたが、奪った三振の数はイニング数を上回る134個でリーグ3位でした。去年11月に行われたWBCに向けた日本ハムとの強化試合で、3回無失点の好投を見せていました。

【29】宮城大弥(オリックス)

[24試合 11勝8敗 奪三振127 防御率3.16]
2020年にドラフト1位で入団した左ピッチャーです。コースを突く150キロを超えるストレートにスローカーブなどを織り交ぜる緩急をつけた投球が持ち味でプロ2年目のおととし、13勝をあげ新人王に輝くと去年も11勝をマークして2年連続でふた桁勝利をあげました。去年11月に行われた日本代表と巨人との強化試合では2人目として登板し2回を7打数1安打、無失点に抑える好投を見せました。
(宮城投手コメント)
「メンバーに選んでもらいとても光栄で、本当にうれしい。日本代表としてのプレッシャーはあるがしっかりと自分のピッチングができるよう準備をしてチームの勝利に少しでも貢献できるように頑張りたい」と球団を通じてコメントを出しました。

【47】高橋奎二(ヤクルト)

[17試合 8勝2敗 奪三振113 防御率2.63]
2016年に京都の龍谷大平安高校からドラフト3位で入団しました。最速150キロを超える力強いストレートが持ち味の左ピッチャーで、6年目のおととしは、シーズン後半から先発ローテーションに定着し、14試合に登板して4勝をあげたほか、日本シリーズの第2戦で自身初の完封勝利をあげ、チームの日本一に貢献しました。昨シーズンは初めて開幕からローテーションの一角を担い、いずれもキャリアハイとなる8勝、防御率2.63をマークしました。去年11月に行われた日本とオーストラリアとの強化試合の代表メンバーにも選ばれていて、3者連続三振を奪うなど2回をヒット1本で無失点に抑え、結果を残していました。

■捕手■

【10】甲斐拓也(ソフトバンク)

[130試合 打率.180 1本 27打点 盗塁1]
2011年に育成ドラフト6位で入団しました。2013年のオフに支配下登録され、強肩と的確なリードで2017年から4年連続で日本一を達成したチームを引っ張りました。2017年に育成出身の選手として初めてベストナインとゴールデン・グラブ賞に選ばれたほか、2018年には日本シリーズのMVPに輝きました。日本代表としては2019年のプレミア12や東京オリンピックで活躍しました。

【24】大城卓三(巨人)

[115試合 打率.266 13本 43打点 盗塁1]
2018年にドラフト3位で入団し、パンチ力のある打撃を生かして1年目からキャッチャーだけではなくファーストでも出場しました。プロ3年目の2020年にはセ・リーグのキャッチャーのベストナインに選ばれたほか、2021年にはホームラン11本をマークしました。昨シーズンは打率2割6分6厘、ホームラン13本の成績を残しています。

【27】中村悠平(ヤクルト)

[86試合 打率.263 5本 28打点 盗塁0]
福井商業から2009年にドラフト3位で入団しました。4年目から1軍での出場機会を増やし、2015年にはキャッチャーとしての高い守備力と強気なリードで正捕手の座をつかみ、136試合に出場してリーグ優勝に貢献しました。おととしは20年ぶりの日本一に輝いた日本シリーズでMVP=最高殊勲選手に選ばれました。そして、リーグ連覇を成し遂げた去年は高い盗塁阻止率をマークして、2年連続となる「ベストナイン」と「ゴールデン・グラブ賞」に選ばれました。日本代表には、2015年の国際大会「プレミア12」でメンバー入りしたほか、去年11月のオーストラリアとの強化試合にも出場していました。

■内野手■

【1】山田哲人(ヤクルト)

[130試合 打率.243 23本 65打点 盗塁10]
2011年に大阪の履正社高校からドラフト1位で入団しました。強打俊足のセカンドとして、5年目の2015年には打率3割、ホームラン30本、盗塁30個のトリプルスリーを達成してホームラン王、盗塁王、最高出塁率のタイトルを獲得しました。さらに2016年と2018年にもトリプルスリーを達成し、プロ野球史上初めて複数回のトリプルスリー達成者となりました。おととしからはチームのキャプテンを務めてリーグ連覇に貢献しました。日本代表では、2017年のWBCに出場したほか、2019年のプレミア12では決勝の韓国戦で逆転スリーランホームランを打つなど日本の優勝に貢献しました。さらに日本が金メダルを獲得したおととしの東京オリンピックでは5試合すべてに1番で先発して打率3割5分、ホームラン1本、7打点の好成績を残し、MVPに選ばれました。
(山田選手コメント)
「代表選手に選出され大変光栄に思います。世界一だけを目指して集中して全力でプレーしたいと思います」とコメントしています。

【2】源田壮亮(西武)

[108試合 打率.266 2本 17打点 盗塁12]
2017年にドラフト3位で入団した左バッターの内野手です。俊足と堅い守りが持ち味で、ショートとして1年目からフルイニング出場を果たして新人王に輝きました。日本代表では、4年前のプレミア12などに選ばれたほか、東京オリンピックにも出場して日本の金メダル獲得に貢献しました。6年目の昨シーズンは、108試合に出場し打率2割6分6厘の成績を残し、ショートで5年連続5回目のゴールデン・グラブ賞を受賞しました。

【3】牧 秀悟(DeNA)

[135試合 打率.291 24本 87打点 盗塁3]
おととし、中央大からドラフト2位で入団し、ルーキーながら開幕戦から先発メンバーに入りました。1年目のシーズンは137試合に出場してリーグ3位の打率3割1分4厘をマークしたほか、ホームラン22本、71打点と好成績を残しました。また、8月には新人選手で初めてサイクルヒットを達成し、セ・リーグの新人特別賞を受賞しました。2年目の昨シーズンは球団では大洋時代の昭和35年の桑田武さん以来、62年ぶりにプロ2年目で開幕4番を務め、打率2割9分1厘、ホームラン24本、87打点と2年続けて好成績を残したほか、初めてベストナインに選ばれるなど、チームの2位躍進に大きく貢献しました。日本代表には去年11月に行われた強化試合で初めて選出され、主にファーストとしてすべての試合に先発出場しました。

【7】中野拓夢(阪神)

[135試合 打率.276 6本 25打点 盗塁23]
右投げ左打ちの内野手で、おととし、三菱自動車岡崎からドラフト6位で入団しました。1年目の開幕直後からショートのレギュラーに定着し、俊足を生かして30個の盗塁をマークし、盗塁王のタイトルを獲得したほか、新人特別賞を受賞しました。2年目の昨シーズンはショートで135試合に出場し、リーグ3位となる157本のヒットを打ったほか、23個の盗塁を決めるなどしてベストナインに選ばれました。去年11月に行われた日本代表の強化試合ではショートのほかにセカンドでも出場しました。
(中野選手)
「本当に自分でいいのかなという気持ちもあるが、小さな頃からの夢でもあったので、日本のために自分ができることを頑張りたい」と話していました。阪神では今シーズン、ショートからセカンドにコンバートされる見込みですが、栗山監督からはショートとセカンドの両方をやってもらうと言われたことを明かした上で「動き自体は難しいが、どちらのポジションも自分が野球をやってきたなかで経験している。そこまで不安なくいけると思う」と話していました。

【25】岡本和真(巨人)

[140試合 打率.252 30本 82打点 盗塁1]
強肩強打の右打ちの内野手で2015年にドラフト1位で入団しました。4年目の2018年に全試合出場を果たし、打率3割9厘、ホームラン33本、100打点をマークして、チームの中心選手に成長しました。2020年にはほとんどの試合で4番を任されるようになり、ホームラン31本、97打点で初の打撃タイトルとなるホームラン王と打点王を獲得するとよくとしの2021年は全試合で4番に座り、2年連続でホームラン王と打点王に輝きました。昨シーズンは打撃がふるわず4番を外れることもありましたが最終的にはホームラン30本をマークしました。また2021年から2年連続でゴールデン・グラブ賞に選ばれているサードの守備にも定評があります。

【33】山川穂高(西武)

[129試合 打率.266 41本 90打点 盗塁0]
2014年にドラフト2位で入団した右バッターの内野手です。豪快なスイングが持ち味の強打者で、5年目の2018年は、全試合に4番で出場してホームラン47本をマークし、初のホームラン王のタイトルを獲得したほか、パ・リーグのMVPにも選ばれました。よくとしの2019年も43本のホームランを打って2年連続のホームラン王に輝きましたが、2020年と2021年はけがや打撃不振の影響で、打率2割台前半、ホームランは20本台にとどまりました。それでも9年目の昨シーズンはホームラン41本、90打点の成績を残して3年ぶりのホームラン王と初めての打点王のタイトルを獲得し、力強いバッティングの復活を印象づけました。日本代表では、2017年に若手主体で編成された国際大会の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」で4番をつとめたほか、2018年の日米野球に出場しています。

【55】村上宗隆(ヤクルト)

[141試合 打率.318 56本 134打点 盗塁12]
九州学院から平成30年にドラフト1位で入団した左バッターです。力強いバッティングが持ち味で、1年目のシーズン終盤に初めて1軍に昇格した試合のプロ初打席で初ホームランを打ち2年目にはレギュラーに定着して36本のホームランを打って新人王に輝きました。3年目は全試合に4番で先発しました。さらにチームがリーグ優勝と日本一を果たしたおととしも、全試合に4番で出場し39本のホームランを打って初めてホームラン王に輝き、セ・リーグのMVPにも選ばれました。また、東京オリンピックにも出場して、日本代表の悲願の金メダル獲得に貢献しました。5年目の昨シーズンはホームランを量産し、6月から8月にかけて3か月連続で月間MVPを受賞したほか、8月にはプロ野球記録を更新する5打席連続のホームランと史上最年少での150号を打ちました。そして、9月13日の巨人戦で55号ホームランを打ち、王貞治さんがマークした日本選手のシーズン最多記録に並ぶと、レギュラーシーズン最後の試合となる10月3日のDeNA戦で56号ホームランを打ち、王さんの記録を58年ぶりに更新しました。昨シーズンは、首位打者、ホームラン王、打点王のタイトルを獲得し史上最年少で三冠王に輝いたのに加えて、最高出塁率のタイトルも獲得。打撃部門4冠という圧倒的な成績を残し、2年連続でセ・リーグのMVPに選ばれました。

■外野手■

【8】近藤健介(ソフトバンク)

[99試合 打率.302 8本 41打点 盗塁8]
2012年にドラフト4位で日本ハムに入団しました。広角に打ち分けることができる巧みなバットコントロールと選球眼の良さが持ち味で、2019年から2年連続で最高出塁率のタイトルを獲得しています。また、昨シーズンのオフにはFAの権利を行使してソフトバンクに移籍しました。日本代表としてプレミア12に出場しているほか東京オリンピックで日本の金メダル獲得に貢献するなど国際試合の経験も豊富です。

【9】周東佑京(ソフトバンク)

[80試合 打率.267 5本 15打点 盗塁22]
2018年に東京農業大北海道オホーツクから育成ドラフト2位で入団しました。入団翌年に支配下登録されると、俊足を生かしてチームトップの25盗塁をマークしました。さらに同じ年に開かれた国際大会「プレミア12」では初めて日本代表に選出され、7試合で4盗塁を決めて大会の盗塁王に輝き、チームの優勝に貢献しました。2020年には13試合連続盗塁のプロ野球記録を樹立するなどシーズン50盗塁で育成選手出身として初めて盗塁王のタイトルを獲得しました。昨シーズンは右肩のけがのため出遅れましたが、22盗塁をマークしたほか、内外野の複数のポジションを守れるユーティリティープレーヤーとしてチームを支えました。

【23】ラーズ・ヌートバー(カーディナルス)

[108試合 打率.228 14本 40打点 盗塁4]
アメリカ人の父親と日本人の母親の間に生まれ、ミドルネームは「テイラー・タツジ」。強肩と長打力そして選球眼が持ち味の外野手で、これまで日本代表としてのプレー経験はありませんが、今回初めて選出されました。おととし大リーグデビューを果たし、昨シーズン途中から外野のレギュラーに定着してホームラン14本、40打点をマークしました。打率は2割2分8厘でしたが、フォアボールを多く選ぶなど選球眼がよく、出塁率は打率より1割以上高い3割4分を記録しました。昨シーズンは主にライトを守りましたが、プレーオフではセンターで出場していて、日本代表ではセンターで起用されることになりそうです。

【34】吉田正尚(レッドソックス)

[119試合 打率.335 21本 88打点 盗塁4]
青山学院大からドラフト1位で2016年にオリックスに入団しました。身長は1メートル73センチと小柄ですが、豪快なスイングからの長打力に加えて、ミート力も持ち合わせたバッティングが持ち味で、おととしまで2年連続で首位打者を獲得しました。昨シーズンもオリックスの中軸として活躍し、打率3割3分5厘、ホームラン21本をマークしてパ・リーグの連覇と26年ぶりの日本一に大きく貢献しました。そしてシーズン終了後に、ポスティングシステムを使って、大リーグのレッドソックスに移籍しました。
(吉田選手コメント)
「メジャー挑戦、WBC出場は僕の夢でした。出場を認めてくださった球団には大変感謝しております。世界一になって恩返しできるように全力でプレーして自分のベストを尽くしたいです」とコメントしています。

【51】鈴木誠也(カブス)

[111試合 打率.262 14本 46打点 盗塁9]
プロ4年目の2016年に広島で打率3割3分5厘、ホームラン29本、95打点をマークしてリーグ優勝に大きく貢献し、当時の緒方孝市監督が評した「神(かみ)ってる」ということばはその年の「新語・流行語大賞」にも選ばれました。6年連続で打率3割、ホームラン25本以上をマークし、守備でも強肩の外野手としてゴールデン・グラブ賞を5回受賞するなど走攻守そろった選手として知られ、昨シーズンから大リーグ、カブスで外野のレギュラーとしてプレーしています。日本代表では2019年のプレミア12で打率4割4分4厘、3試合連続ホームランの活躍で大会の最優秀選手に選ばれたほか、おととしの東京オリンピックは全試合に4番で出場し、金メダルを獲得しました。WBCは前回大会に続いて2大会連続の出場となります。

大会のルールは 球数制限や「大谷ルール」も適用へ

今回のWBCの大会ルールはこれまで公式に発表されていませんが、NPB=日本野球機構によりますと、主催者側からは昨シーズンの大リーグのルールにのっとって行うと伝えられているということです。

このため二刀流でプレーする大谷翔平選手のように先発投手が指名打者を兼ねていた場合、マウンドを降りたあともバッターとしてそのまま試合に出場できるいわゆる「大谷ルール」も適用される見通しです。

また、球数制限について、日本代表の栗山監督は1次ラウンドは65球、準々決勝は80球、準決勝と決勝は95球という2017年の前回大会と同じになるとしています。

また、選手の入れ替えについて栗山監督は、ピッチャーは、準々決勝の前と準決勝の前の2回、それぞれ2人ずつ入れ替えが可能で、野手についてはけが人が出た場合には予備メンバーとの入れ替えができるという認識をこれまでに示しています。

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2023-01-26 07:13:04Z
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