「ゆとり世代」「さとり世代」とされる私たち20代は、普通の幸せや人並みの暮らしを求める「安定志向」だとよく言われる。だけど、学生から社会人になるまでに社会はガラガラと変わり、一人ひとりのライフスタイルは多種多様となった。人生の選択肢は無数にある。だからこそ「正解」が分からない。何にでもなれるけど、何になれば良いの? 目指す「幸せ」はどこにあるのか。
働く20代の「本音」求めて全国6都市へ
会社に入って数年、仕事に慣れ、楽しみも難しさも分かり始めるのが20代中盤です。それゆえに働く意味を考え、将来をどう描くかを悩み始める時期でもあります。生き方の選択肢が無数にあるからこそ、迷いは尽きません。「ワーク・ライフ・バランスを」と言われてもモヤモヤするばかりの24~26歳の記者6人が、突破口となるヒントを求めて3月下旬、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡に向かいました。「働く20代」への聞き取りアンケートから見えた、この世代の実像や本音をお伝えします。働き方や価値観の違いにギャップを感じる上の世代に向けて、識者の解説や分析をインタビューでお伝えします。
プライベートの充実と仕事のバランスは、今後の人生を語る上で欠かせない。「理想」とするバランスは可能なのか。
3月中旬、雲が広がる東京・新宿駅近くの公園。フットサルを楽しむ社会人のグループに、記者(25)は近づいた。声をかけると、川崎市のベンチャー企業勤務の女性(29)が語り始めた。
仕事を簡単に諦める選択肢は取りたくない
30代を迎えるこれから、「普通に結婚して、子育てしながら働きたい」という希望はある。仕事については現状に満足しており、不安や悩みはない。楽しいと感じる目の前の仕事に毎日、全力を注いでいる。
だが、いまに全力を傾けるその姿は、将来への不安や迷いの裏返しでもある。何か具体的な将来を描いているわけではない。結婚や子育ての希望はあるが、今後結婚した時にどう働くかはまだ考えられない。
女性が当たり前に働く時代に…
からの記事と詳細 ( 結婚ラッシュの「幸せオーラ」に焦る 多様な選択肢に見失う「普通」 - 朝日新聞デジタル )
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