若武者が操る才能豊かな3歳馬が、またも強豪古馬勢を一蹴した。
第66回有馬記念(12月26日、中山芝2500m、3歳以上GI)で、横山武史が騎乗した1番人気のエフフォーリア(牡3歳、父エピファネイア、美浦・鹿戸雄一厩舎)が優勝。皐月賞、天皇賞・秋につづくGI3勝目をマークし、年度代表馬の座をグッと引き寄せた。
道中、鹿戸調教師の確信
パンサラッサが単騎で逃げ、菊花賞馬タイトルホルダーがつづく。1周目のスタンド前で、16頭の馬群は先頭から最後尾まで12馬身ほどの縦長になった。
エフフォーリアは、1馬身ほど前にクロノジェネシスを見る中団につけた。
「初めての2500mという、今まで走ったなかで一番長い距離だったので、折り合いが不安だったのですが、いいところでリラックスできました。ダービーのときと違って、馬が余計なファイトをすることなく走ってくれました」
そう振り返った横山は、手綱を短めに持ってはいたが、これまでのレースのように道中で重心を後ろにかけることなく、エフフォーリアと呼吸を合わせていた。
鹿戸調教師が「折り合いがついていたので、最後は必ずいい脚を使ってくれると思って見ていました」と言ったように、この時点で、勝利の確率をかなり上げていた。
着差以上の“完勝”劇
もうひとつ、横山が「いいところ」と言った、クリストフ・ルメールが乗るクロノジェネシスをマークする位置につけたことでも勝利に近づいた。
向正面に入ると、横山はエフフォーリアを軽く促し、外からクロノジェネシスに並びかけていった。向正面の出口付近でほぼ横並びになり、3コーナーを回りながら、今度は少しずつ前に出て行く。そうして、内にクロノジェネシスを閉じ込めるようにしたまま4コーナーを回ったのだ。
エフフォーリアは、自分の前に他馬のいない状態をキープしながらライバルの力を封じつつ、先頭を2馬身ほどの射程にとらえ、最後の直線に向いた。
2021-12-27 03:10:00Z
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