首位の巨人は30日、2位のDeNAと今季初対戦し、5―2で下して1・5ゲーム差に広げた。4番の岡本和真内野手(24)は1点を追う6回に同点の右前適時打を放つと、2点リードの8回には中堅左に3戦連発となるダメ押しの5号ソロ。24歳の誕生日を迎え、初のバースデーアーチで勝利に導いた。打率・475、12打点、5本塁打とし、打撃3部門でトップに立った。
2ストライクになっても動じない。それが4番の姿だ。岡本が体現したのは4―2の8回。2球で追い込まれ、外角いっぱいの156キロ直球をファウルし、4球目の156キロは真ん中に来た。強振。自身初のバースデーアーチをバックスクリーン左にぶち込んだ。
「誕生日は自分で祝うもんじゃない。チームが勝ったことが一番」。24歳の誕生日に3戦連発。試合前のミーティングで、ナインから「おめでとう」と祝福された2代目若大将はボクシング元3団体統一世界ヘビー級王者のマイク・タイソン氏(54、写真、AP)と同じ誕生日だ。負ければDeNAと首位が入れ替わっていた試合で、KOパンチを食らわせた。
今季、真ん中のボールに対して12打数10安打、打率・833。5本塁打全てが含まれ、確実に失投を仕留めている。尊敬する松井秀喜氏も失投を逃さない確率が高かった。大先輩の信条は「不動心」。岡本も集中力が研ぎ澄まされている。
技ありの同点適時打も放った。1―2の6回1死一、二塁から国吉の外角カットボールを右翼線に運んだ。「国吉投手はストレートも速いし、カットボールもいい。速い球に食らいついた」。得点圏は7打数6安打で打率・857。まさにクリーンアップの仕事だ。
ベンチを奇麗にするのが、試合後のルーティンだ。岡本は、チームが勝とうが負けようが、毎試合、ベンチを後片付け。チームメートが飲んだペットボトルなどを回収し、忘れ物がないか確認してから、ロッカールームに戻る。日頃の行いが、打棒につながっているのかもしれない。
頼もしすぎる存在感に、先輩からもあがめられる。丸と今季初のアベック弾。日頃から仲の良い先輩からは「全てが尊敬できる。神棚に飾りたい」といじられるほどだ。「岡本様」はこの日の一発の後も、ナインに敬礼ポーズで出迎えられた。
打率・475、5本塁打、12打点で打撃3部門でトップに立ち、若大将の愛称を譲った原監督は「まさに若大将のごとく、チームを引っ張ってくれている感じですね」と目を細めた。3冠にも当の本人は「始まったばかりなので気にしていない。チームが勝てればいい」。自らの祝砲で首位を死守。最高の誕生日を過ごして、家路に就いた。(青森 正宣)
≪岡本の3戦連続弾は通算4度目≫岡本(巨)が3試合連続本塁打。岡本が3試合以上連続本塁打をマークするのは19年4月13日ヤクルト戦から16日広島戦以来通算4度目。1日も本塁打を放てば18年9月1日中日戦から8日阪神戦で記録した自己最多の4試合連続に並ぶがどうか。
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2020-06-30 22:25:21Z
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