女子ゴルフの渋野日向子（22＝サントリー）が、代名詞の笑顔で、被災地と全国に勇気と元気を届ける。
東日本大震災から10年の11日、今年のツアー2戦目、明治安田生命レディースに向けて、会場の高知・土佐CCで最終調整。「いろんな人にとって大事な試合。東北の方だけではなく、全国の方に、自分のプレーで勇気を持ったり、元気になってもらえたら」と、特別な試合と位置づけた。特に意識するのが「笑顔」。「こういう大事な時こそ」と、いつも以上に笑顔を絶やさないと誓った。
プレーでは「バーディーを取る」「あきらめない」と、自らの成長と逆境に屈しない姿勢を見せることも約束した。10年前は小学6年生。「学校から帰ってテレビを見た時に津波の映像が流れていて、何が何だか分からなかった」と衝撃を受けた。現在は「地元（岡山）でも2018年に豪雨災害があった。いつ何が起こるか分からない」と、全国の自然災害の被災者に思いをはせるようになった。
19年全英女子オープンを制し「スマイリング・シンデレラ」と称された。同年の初戦が今大会で、初めてトップ10入り（6位）した「思い入れのある大会」。笑顔の大切さを再確認し、再び飛躍の1年へとつなげるつもりだ。【高田文太】
2021-03-11 10:26:00Z
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