大関昇進は、日本相撲協会の使者が新大関と師匠のもとを訪れて直接伝達し、新大関は、受諾する意思とともに大関としての決意を示す「口上」を述べます。
正代のように「口上」に四字熟語を盛り込んだ例は過去にも見られました。
平成の大横綱・貴乃花は、平成5年に大関に昇進した際、「今後も不撓不屈(ふとうふくつ)の精神で相撲道に精進します」と述べました。
「不撓不屈」は、「どんな苦労や困難にもくじけないこと」という意味のことばで貴乃花が横綱昇進の際にも用いていました。
貴乃花の兄の元横綱・若乃花が大関に昇進した際は、「今後も一意専心(いちいせんしん)の気持ちを忘れず相撲道に精進いたします」と口上を述べました。
「一意専心」は、「脇目もふらず心を一つのことだけに注ぐ」という意味です。
一方で、四字熟語などを使わない口上もありました。
元横綱・稀勢の里が平成23年に昇進した際の口上は「大関の名を汚さぬよう精進します」という簡潔なことばでした。
去年の春場所のあとに大関に昇進したときの貴景勝は、「武士道精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやりを忘れず相撲道に精進して参ります」と述べ、「武士道精神」という漢字5文字に思いを込めました。
直近のケースだと、ことしの春場所後に大関に昇進した朝乃山は、「大関の名にはじぬよう相撲を愛し、力士として正義を全うし一生懸命努力します」と述べました。
母校の富山商業高校の校歌の歌詞にある“愛”と“正義”に加え、中学生のころから使っていた“一生懸命”という四字熟語で決意を示していました。
2020-09-30 00:43:00Z
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